菌体肥料

京葉ユーティリティの菌体肥料は、さまざまな食品工場の排水を活性汚泥法で処理する際に発生した汚泥を乾燥した良質の有機肥料です。

菌体肥料の背景

日本の農業は1961年に農業基本法が制定されたことによって、化学肥料や化学合成農薬の使用が推進されていました。そうすることで生産力を大きく拡大させることができたのです。
しかし、化学肥料ばかりを大量に使用し続けると有機物が不足しはじめて土の中の微生物が減少し、その結果植物は病気にかかりやすくなり農薬の使用を増やさざるをえなくなり、ますます環境を悪化させる、という悪循環に陥っていました。
そのような反省から有機農業が提唱され、2006年に「有機農業の推進に関する法律」が制定・施行されたことで法律によって有機農業が推進されることになり、また国民が食や環境の安全に対して関心をもつようになったことで有機農業はひろく認識されるようになりました。徐々にですが、有機農業者は増加傾向にあります。
ここで土壌の改良や維持、有機農業に使用される肥料の一つが「菌体肥料」です。

京葉ユーティリティの菌体肥料


京葉ユーティリティの菌体肥料は、サッポロビール社を除く、33社の食品工場の排水を活性汚泥法で処理する際に発生した汚泥を乾燥したものです。
京葉ユーティリティでは、様々な業種の食品工場の排水を一括処理しているため、非常に良質な汚泥が安定的に発生します。
排水処理する過程で発生する汚泥は、重金属などの有害物質を含むことがなく、有機肥料として安全ですので植害試験で異常を示すことはまずありません。また、窒素およびリンそのほかの微量成分の要素が安定的に含まれるため肥料としての効果も大変優れています。
汚泥は肥料化すれば上記のように大変魅力的な有機肥料となりますが、肥料化して有価物として販売しなければ、廃棄物として費用をかけて処理が必要となります。
肥料化するとお得なように見えますが、乾燥の際に大きなエネルギーおよびその為の設備が必要ですので、それほどお得な訳ではありません。
設備を導入してまで乾燥菌体肥料を作るにはいくつか理由があります。
●汚泥を速やかに乾燥させることにより、保管しやすくなり、衛生環境が保たれる。
●廃棄物を出さないことにより環境負荷の低減に貢献する。
などの環境にやさしい側面があります。

■弊社の製品保証
窒素全量 4.0% リン酸全量 2.0%