主な蒸気の用途

食品工場で使用される熱源・蒸気を送っています。
ボイラー、環境への取り組みを説明します。

「熱=蒸気」、それは私たちのもっとも身近なエネルギーです。そして、人類の文明に大きく寄与してきました。歴史的には産業革命以降、エネルギーの主役は蒸気機関も動かした熱でした。その蒸気は、現在も私たちの暮らしや産業活動の中で、動力から食生活、日常生活へと活躍の場所を広げ、多種多様な熱の需要に対し、いろいろなかたちで活かされているのです。 熱利用の場で蒸気が利用されている理由は、蒸気が高い熱量を有し、しかも圧力が一定であれば温度も一定と、温度のコントロールが容易という利点があります。 今後も、研究技術の進歩によって、さまざまなシーンへ活躍の可能性を広げています。

蒸気の使用目的

○加熱 茹でる、煮る、フライ等のために、生産物もしくは使用水・油等に熱を与え、所定温度に昇温する。      
一般に60~200℃程度
○乾燥 熱風等で食品の水分を蒸発させ、乾かす。      
一般に30~250℃程度
○蒸し・加湿 湯気をあててふかす。乾燥を防ぎ、湿度を保つ、または高める。      
一般に100℃前後。
○焼成 高熱で焼く。      
一般に150℃~300℃
○濃縮 煮詰めて濃度を高める。
一般に60~150℃程度。
○蒸留 混合物から特定の成分を加熱、・分離して取り出す。
一般に80℃~150℃
○滅菌/殺菌 細菌・微生物を加熱、死滅させる除去する。不活性化する。      
一般に65~150℃
○洗浄 洗い、すすぎ、清める。      
一般に60~150℃